My school life 〜first love〜
2. 雅の存在

授業 〜体育〜

ー加藤奈美sideー

最近あの迷惑コンビが学校に来ない。始業式から丸2ヶ月が経つ。しかし彼らは15日ほどしか来ていない。

あいつら進級出来んのか⁇

いつ来るのかわからない2人にストレスが溜まる。日誌を書かないといけない私の身にもなってほしい。
日誌は、欠席、早退、遅刻の3項目にご丁寧にも分類しなくてはならない。しかも授業に出ずに帰った場合、欠席とは書けないルールがあるから面倒くさい。

「ねぇ奈美ぃー ユウレイコンビ今日も来ないね。」
案の定、来ていない。今は昼休みだ。
「うん。もう面倒だし欠席でいっか。」

どうせ来ててもわからないから欠席の欄にボールペンで『坂市、島』と書いた時だ。


「「キャー!来た!!」」
「「いつも2人でいるよね?!」」



…まさかね。


ドアを開けて廊下を覗き込む。島崎と目が合う。

「あっ加藤ちゃん。おはー。」
「帰れよ。」

ーバンッ

どんなタイミングだ。2人揃って来やがった。
日誌に書いた字をボールペンで消しながら教室を見わたす。さっきまで集まって話していた女子らはいなくなった。
彼らを見に行ったのだろう。男子は数人しかいない。

なぜだ?
< 14 / 134 >

この作品をシェア

pagetop