幕末の狂い咲きの桜の下で…
※未来から…※

信じてみよう


「ん…ここゎ…?」

ゆっくりと目蓋を開き布団から起き上がりここが何処なのか、一生懸命考えていると…

すーっ…っといきなり襖(ふすま)が開いた。

「おっ譲ちゃん起きたか、龍馬!譲ちゃんが起きたぜ!!」

少女が起きたのを確認すると龍馬と言う人物を呼ぶために叫ぶ。それと同時に少女はビクッと震える。

「起きたか!!よかったぜよ!」

言いながら笑顔の龍馬が入ってきた。

『あ、の…』

ここが何処か知りたくておそるおそる言う「ん??なんぜよ?」 と龍馬は優しく聞くが少女はまた何か言われるんじゃないかと怖さのあまり言葉が出なくなってしまった。

何も言わない少女に二人は首を傾げた。そのままでは仕方ないので「どうした?」と以蔵が聞くと少女はビクッと震える。

「怖い…のか?」

優しく問う以蔵。少女はそれに戸惑いながらも軽くうなずく…
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