私の身体と心
10
次の日、私は一度家に帰ると電車で出勤した。

「おはよう。」

村木はいつもと変わらない。

でも…。

「今日ランチの時間取れる?」

私は聞いた。

「…そういう事か。」

溜息をつく村木。

「あまりいい話じゃなさそうだな。」

「何か言った?」

「ううん、じゃあ外へ出ようか。店は考えておく。」

「了解。よろしくね。」

私は自分のデスクへ向かう。

彼と正面から向き合う前に、ちゃんと村木に返事をしなければならないと私は思った。
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