「人」拾いました。拾われました。
出会い

佳祐side



車が止まった。家までまだ距離かあるはずだが、


「どうした?」


覗いてみるとうちの学校の制服を着た

女が道端で倒れている

「迂回しますか?」

「いや、いい」


気が付くと勝手に車を飛び出していた。雨が降っているし、ほっておくと風邪をひく。


「軽っ!?」


何だこの女、服だって水を吸い込んでいるはずなのにちゃんと飯食ってんのか?
とりあえず車に戻る


「親父には今日はいけないと伝えてくれ。」


「了解しました。」

何故かわからないがほっておけない気がする。

「家まで急げ」

「はい。」



ガチャ


とりあえずタオルだ。ブレザーとシャツを脱がす、シャツの下にはキャミソールを着ているそれを脱がすわけにはいかない。バスタオルでぐるぐる巻にして、ベットの中に湯たんぽと一緒に入れる。






蛍side



あったかい…

お母さん?

目を開けると知らない天井

ここはどこ?


「おっ、起きたか。」

「誰?」

私と同じ制服、同じ学校の人?

「そんなことより、俺ので悪いけどこの服着て。」

バサッ頭の上に男のモノのスエットをかぶせられた。

「はい…。」


男の人は部屋から出ていった。よく見ると私はキャミとスカートの下にはいていたズボンだけ、もう10月でさすがにこれだけでは寒い。それにしても大きな寝室。スエットを着て部屋を出た。








佳祐side


女が目を覚ましたみたいだ。キャミソール1枚では目のやり場こまるからスエットを渡した。

寝顔だけでも綺麗な顔だったが目を開いたら、目が大きくて可愛い。さらに声まで…。



着替えてもらうために部屋を出た。

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