自分のデスクに鞄を置き、イスに腰掛ける。




ここで来るのが、二つ目の恐怖―――…


溜息をつきながら、隣のデスクをちらっと見てみる。




「今日はまだ来てないっ…」



今日はまだ二つ目の恐怖がいない。

私はもう1度溜息をついた。
しかし、それは疲れのせいではなく、安心しホッとしたときの溜息。



「どうした?朝から溜息ついて。」



背後から聞こえたその声に、私は思わずビクッと反応してしまう。

ゆっくりと振り返ってみる。
そこにいるのは…私の嫌いな…あいつだ…。



「あ…な、なんでもないですよ…。」

「まだ来てないとか言わなかった?」




えぐるような視線に私は思わず視線を逸らした。



「え?へ?な、なんのことですか?」

「あれー?聞き間違いかな?」

「き、きっとそうですよ…!」



私は逃げるようにデスクに向き直し、パソコンの電源を起動させる。