そしてお昼休み。
大嫌いな人とご飯を食べに行く事になった。


そこで起こる3つ目の恐怖―――…





「ねえ、ちょっと来て」



ほら、始まった。
私を睨みつけながら手招きする、アラサー間近の軍団。

無視してもいいんだよ。てか、無視すべき。

でも、やっぱり縦社会だから、こんな先輩でも敬うもんなんだろう。

そんな曖昧な考えで今日ここまで、散々な目にあってきたんだけどね。

私は招かれるまま、女子トイレへ向かう。



「錦戸くんにご飯誘われたって本当?」

「はい」

「嘘ついてんじゃないわよっ!!」

「あんたから誘ったんでしょ!?」

「錦戸くんがあんたみたいなガキ誘うわけないじゃないの!!」



そんなこと言うなら、最初から私に聞かないで、錦戸さんに聞きなよ…。



学生の頃もいたよな…こんな人達。

地位が高いと勘違いして威張りちらしてるけど、中層グループの人達…

アラサー間近でなにやってんのって話。

男はガキのままとか言うけど、女もそう変わんない。本当にあきれるくらい。


「ちょっと聞いてんの!?」


この人たちは全然怖くない。
恐怖でも痛くも、痒くもない。