「行ってくる。いい子にして待ってろよ」

そう言うなりわたしに熱いキスをして、千尋は行ってしまった。

今日から一週間、千尋は居ない。


「はあー」

『麗奈、溜め息ばっかやめて』

そう言うのは、本当に久しぶりにランチをする同期のサチ。

「だって、千尋が遠い。寂しい」

『結婚したんでしょ?一週間後には帰ってきてくれるんだからいいじゃない』

「でも、寂しい。長い」

『分かんないわ、その気持ち!あ、私の友達なら分かるかも』

「サチの友達?」

『そう。大学の友達なんだけど、当時からその子カレシに依存しまくりでさ』

「え、今も?」

『今も今も!って言っても社会人なってすぐに入籍したから、もうとっくに夫婦だけど』

「え、社会人なってすぐ?すごい」

『もうね、カレがいなきゃダメって感じでさ、うるさかったよ』

「えー、なんか可愛いね」

『その旦那と2人の子が居るよ、姉弟。
それに今度旦那と義父に家建ててもらえるって自慢してきたの』

「えー、羨ましい!」

『旦那の夢だったみたい。
ミクは…あ、その子ね!ママになってしっかりしたのに旦那のシュウくんに相変わらず依存しててさ。相変わらず幸せそうだった』

「へぇ、やっぱり羨ましい」

『麗奈の話聞いてたらミク予備軍だなって思っちゃった』

「わたし、子供3人欲しいな」

『有言実行しそうで怖いよ』

「まぁ、こればかりは運だけどさ」

『幸せそうで良かった!ほら、前によくランチしてた時はいつもどこか寂しそうだったから』

「うん、幸せ。本当に幸せ。
一度はドン底ってくらい落ちたの。だけど千尋が救ってくれた」

『うん、麗奈いい顔してるよ』

「えへへ、ありがと」


帰宅して、
いつまでも静かな部屋に少しだけ落ち込む。

ひとりご飯でまた落ち込みそうになったけど、振り払って半身浴しに向かった。


一週間、寂しい。だけど、一週間の我慢だ。

千尋が帰ってきて、
少しでも会いたかった。早く帰りたかった。
って、いつまでもそう思ってもらえるような奥さんになりたい。


この一週間は、自分磨き週間と決めた。


だけど、少しだけ寂しくてメールはした。


わたし、仕事も自分磨き頑張るから。


だから、千尋も仕事頑張って。


そして、



《早く会いたい》



おわり

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