『麗奈さん…その下唇の血マメ、まだ治りませんね』


「…うん、仕方ないよ」


『どうしたらそんな血マメ出来るんですか?』


「…ちょっと、ぶつけちゃって」


『そうなんですか。
最近、麗奈さん元気ないですね』


「そんな事ないよ」


『その血マメ作って出勤してきた日からですよ!
えーっと、1週間前ですか?』


「大丈夫、わたしは元気だから」


『…そうですか』





まだ1週間しか経っていないのか。


単調な生活をしているからか、曜日の感覚さえ曖昧だ。



わたしが悲しんだりするのは、違うと思った。


だから、
いつも通りに生活をしなくてはいけないって思った。



それなのに、
やっぱりいつも通りにはいかない。



食欲がないから、自炊もしていない。



夜も色々考えては泣きそうになる。

だけど、我慢する。

次第にあまり眠れなくなってしまった。



だから、
顔色はあまり良くないし目の下のクマも目立つ。

自然とメイクが濃くなってしまう。



日常に楽しいと思える事が減った。


その代わりに、
幸せを見落としていないか常に気にした。


だけど、そんなのやっぱり無くて。


それに少しだけ落ち込む自分が、ひどく滑稽に見えた。



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