ただの風邪だと思っていたのに、
全然熱は下がらなくて病院に行った。


そしたら、

風邪と、神経性の胃腸炎、それから脱水症状になり掛けていた。


あまり風邪を引かないわたしは、
そのトリプルパンチに気力を吸い取られてしまった。


そして、
そのまま入院する事になってしまったのだった。



『麗奈ちゃん、明日退院してもいいですって』

「やったー」


だいぶ元気を取り戻していたわたしは、
入院3日目の今日、早く家に帰りたくて仕方なかった。


今日帰れないのは残念だけど、あと1日の辛抱だ。


それに、
会社に「念のため入院する事になりました」と連絡をしたら、

課長に『じゃ、退院したら1週間ぐらい有給取りなさい。これ命令』
と、言われてしまったのだ。



帰っても、1週間は暇なのだけど…

やっぱり本音を言うと家のベッドで眠りたい。




『麗奈ちゃん、最近どうなの?少しは落ち着いたの?』


「うん、わたし失恋したの。
あーもうそんな顔しないで。逆にスッキリしてるの」


『そう。
じゃ、麗奈ちゃん!忘れるには新しい出会いね!知り合いの人にね』


「お母さんは、すぐそう言う」


『でもキッカケは大切よ?』


「だけどお見合いは、」


『お見合いじゃないのよ!お食事会!』


「一緒でしょ」


『少し落ち着いたら、会ってみない?』


「んー……いつかね」



まだまだ落ち着きそうにないけど、母を安心させたくてそう言った。



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