いと。
1章 愛と薫

2年前の秋。まだ暑さが残る頃。

ドロップインの開店準備で店の照明や飾りつけをどうしようかと薫が立ち寄ったのがうちの店だった。

『バーを開店するからトータルで色々と揃えたい』

それを担当したのが私。

イメージや希望を聞き、店内だけでなく揃えられるカタログを隅々まで見て色んな提案をして…実際にお店に行ってディスプレイを手伝ったりもした。


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