ジュリエットじゃ終わんない
なのに。



「あいつ、立候補って聞いたけど…
ナンパ目当てか…?」

呆れる3年の先輩に…


「連れ戻してきます!」

慌てた2年の先輩から…



「すぐ戻りますってば!

ああっ!ちょっ…柊也くん!」

クラスも聞けないまま、引き離された。




あ〜も!いートコだったのに!


だけど、運命の再会が嬉しくて嬉しくて!

最終日の当番は、ニヤケながら終わった。







てか変わったな〜…、柊也くん。

空手続けてるせーかな?



気付かなくて当然かも…

昔はナヨっちくて女のコみたいだったのに…
今は凛々しくて、どっか生意気そーだもん。



それに…

柊也くんも気付かなかったよね?


だからあん時、あたしの名前に驚いたんだ。



ま、ムリもないか。

最後に会ったのは小3だし…







けどさ…


あたしが大好きだった優しさは、昔のままだね。


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