――…あ…れ…?


朝起きると頭がぼうっとしていて、ベッドから降りた途端に身体が傾いた。



「どうした――」


すかさずそれを捉える藤堂さんの腕。



「……何か、ぼうっ…として」


腕の中にすっぽりと収まり、広い胸へ頭をつけて寄り掛かった。



「…少し熱っぽいな、風邪か?」


どうやら抱き締めただけで私の体温がわかるらしい藤堂さん。



「…いえ…風邪じゃない気が…」


胸から顔を上げ、私を見下ろすちょっと心配そうな瞳へ首を振る。



――…くしゃみも咳も出ないし、のども痛くないし…。



「――医者へ行くか?」

「…そこまでは悪くないような……」

「……だが、」


上にある整った顔が何かを思案するように、その眉間へ皺を寄せた。


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溺愛  社長  イケメン 

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