朦朧とする意識の中で覚えているのは身体に触れるひんやりとした素肌の感覚と、喉をつたう水の冷たさだけで。


はっきりと目が覚めたのは、次の日の朝になってから。



――…ここ、うち?


見慣れた天井がぼんやりとした視界に入り、自分がいつもの大きなベッドに寝ているのだとわかった。



「――美智子」

「……貴之…さん」


藤堂さんは片肘をつき、上半身を少しだけベッドから起こしていて。



「気分はどうだ?」

「…あ」


大きな手がわたしのおでこを包み、唇がそっと重なった。



「熱は下がったな」


体温を確かめると、



「喉が渇いただろう?」


形の良い唇がペットボトルの水を含み。



「んっ…」


私にくちづけ直接喉へと流し込む。



この作品のキーワード
溺愛  社長  イケメン 

感想ノートに書き込むためには会員登録及びログインが必要です。