初恋
あまりにも私がガン見していたから彼は不思議に思ったのだろう。


「どうしたの?」


私は慌てて目を反らした。


『なっなんでもないです』


「ならいいんだけど…」


彼はそう言ってレジに並んだお客さんの元へ行った。


私はそのあともしばらくの間彼を見つめることしかできなかった。


これが、彼との出会い。
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