ずっと隣で・・・
「千鶴。お昼行こう。今日は弁当?」
「ううん。今日は弁当持ってきてないんだ。」
彼女の名前は、松本美鈴。同期で一番仲が良く
よく恋の悩みを相談する相手でもあった。でも正直今日は会いたくなかった。
勘がいいから私の表情で何となくわかってしまうのではないかと思ったからだ。

「本当!私も今日寝坊しちゃって・・・じゃあ、久しぶりに・・あそこ行こうか」

私は黙って頷くと美鈴と行きつけのカフェへと向かった。


そして予想通りの展開が待っていた。
私の様子がいつもと違うことに気づいた様で
英斗との事を聞かれた。

美鈴には嘘など付けないから
土曜日の出来事を話した。
もちろん弦の事は内緒だ。
話しがややこしくなるし、美鈴は弦の事は知らないから・・・


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