ずっと隣で・・・
1章

涙のプラットホーム

あ~~ぁ・・・
見たい所たくさんあったのに・・・
新幹線のホームのベンチで、ブラブラさせている足に視線を合わせた。
「京都滞在時間約2時間・・・楽しかった時間0分」

新幹線に乗ってる時が一番楽しかったのかも・・・

ずーっと妄想してた。
英斗がびっくりしながらも喜んでる姿。
英斗に抱きしめられる自分
凄く幸せな朝を迎える2人・・・
手を繋ぎながら京都を観光する2人

それが、ものの見事に崩れ落ちた。
凄く好きだったのに
結婚だって…夢見てたのに
目頭が熱くなって視界がぶれる
・・ダメ・・・泣いちゃだめ。
そう思うのに涙が勝手に溢れてきちゃうよ・・・・

その時、東京行きの新幹線の到着を知らせるアナウンスが入る。
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