キミじゃなきゃダメなんだ

┗ゆっくり、進む



さぁーついにやってきました。

体育祭当日!


あちこちにテントが立てられたグラウンド、引かれた白線、生徒たちの歓声。


これこれ、これですよ。

これぞ体育祭っ!



ーーピー...


午前中、一年女子の百メートル走が終わって、女子たちが生徒席にぞろぞろと戻っていく。

私も戻ろうと思ったけど、途中で汐見先輩の姿を見つけてやめた。

先輩は校舎のそばの木に背をもたれて、松原先輩と話している。


生徒たちには一応生徒席が設けられてるけど、席を離れて自由に動いてる生徒も多いんだよね。


先生たちがそれを許してくれてるのも、これがやっぱり大切な思い出になるイベントだからだろうな。



< 210 / 549 >

この作品をシェア

pagetop