キミじゃなきゃダメなんだ

┗僕は君がいい



....え?


ぽた、ぽた、と頬から滴が落ちる。

目の前の先輩も同じような状態で、何が起こったかわからないという顔をしていた。


....えっ?



「わーっ!すみません!!」



横でスタッフの男性が、太くて長いホースを持って、慌てふためいていた。うん?


今、そっちから大量の水が、すごい勢いで顔にかかってきたよね?


「すみませんすみませんっ、今他の係りの者を呼んでおりますのでっ....」


びっしょりと濡れている私と先輩に、スタッフは仕切りに謝ってくる。


...待って。

状況をのみ込めないんだけど。


とりあえず私と先輩は、彼の持っていたホースの水を、ぶっかけられたってことでオーケー?


普段使えない頭をフル回転させて状況を理解する。


えーと、えーと。

あ、寒い。

さっむい!!



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