キミじゃなきゃダメなんだ

┗おまけ:先輩の趣味の話 ( 2016.02.13 更新 )




「汐見せんぱーい」



付き合い始めて、一ヶ月経った頃。


今日のお昼は、私からお迎えに参上した。


ちょうどドアの近くに先輩がいたから、こっそりと小声で呼ぶ。

彼は私に気づくと、小さく苦笑いした。


「なんでそんなこそこそしてんの」

「め、目立っちゃうし」

「そろそろ慣れなよ。うちのクラスの人間の方が、君よりよっぽど慣れてきてるよ」


そ、そう言われてみれば....


付き合い始めの頃にひしひしと感じていた色んな種類の視線を、今はもう感じない。

皆さんそろそろ、私たちに対して興味が無くなってきた模様だ。


女子の皆さんも、もはや諦めてしまったかんじ。うおーよかった。



私と汐見先輩の仲は、学年を越えて公認されるまでとなったのだ。すごい!



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