冷たくて甘い
アイスクリーム。

暑い夏の日、
どうして、
私は、お母さんの手を
離さなかったのだろう。

太陽は刺すように熱を放ち、
汗が次から次と吹き出し、
張り付く白いシャツの感触と
他の何も聞こえないほどの蝉の声が
一層暑さを助長させた。

「アイスクリームでも
食べようか。」
とお母さんが言ったのに。

甘くて冷たくて、
美味しいはずなのに。

太陽も北風も
アイスクリームも
私から母の手を奪うことは
出来なかった。

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