アイスクリームの美味しい食し方
「行かないよー。
お店休めないし、
えみが行きなよ。」

へこむ。

「大体えみがもらったものでしょ?
彼氏と行きなよ。」

彼氏一応いるけどさー。
そういうんじゃないんだよ!

「えー!つぐみさんが作ったんですか?
すごーい!ありがとうございます!

でも、私には可愛すぎますよ。」

や、そんなことないから。


「ほら!やっぱりつぐみさんに似合う!もう良さんが羨ましい!!」

って、
乗せられて
貧乳の私が着てしまうとは。


「完敗だよ、えみくん。」
「教授、我らは非力です!」


私たちは、
うちのちゃぶ台に突っ伏して泣いた。

ワンピースとチケットは、
ちゃぶ台の真ん中に
供えられていた。





ひょいっ。



チケットが持ち上げられ、
低い声が降る。



「あいつに誘わせればいいんだな。」



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