アイスクリームの美味しい食し方
おまけ

「だめです。
これだけはマジでだめです。」

新は、つぐみさんに
紙袋に入れた何かを押し付けた。

「なんで!
着たとこ見たいくせに!」

つぐみさんは負けじと
それをぐぐぐっと押し返した。


「…あれ、何やってんですか?」
「理性と本能が喧嘩してんだ。」

私が不思議そうに
二人を見て言うと、
良さんが通り過ぎがてら
答えた。


「こっ…こっちはな、
こんなの着なくても、
毎日限界なんですよーー!!」

新とつぐみさんは、
良さんにも無視され、
店長に怒られるまで
取っ組み合いの喧嘩を続けた。




あれ、何だったのかな。

紙袋は今、
どこにあるのだろう。
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