アイスクリームの美味しい食し方
だけど、
新が現れて、
みんなに出会い
私の冷たかった目は変わった。

凍ってた瞳は、
春が来たように
自然に溶けていった。

涙は全てを洗い流すように
流れて行った。


「チカが楽しいと思っても
誰もチカがお母さんを忘れたなんて
思わないよ。」

私は、新の言葉を思い出した。

私の全てで、
お母さん以外の人を
愛してしまう、その恐怖の前で、
私は立っていた。
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