パトカーと一緒に同じ特別調査課で監察医の風間文香も来てくれた。

「文香。どう?
被害の状態は?殺人事件よね」

「えぇ、これは間違いなく殺人事件ね。
あの事件もあるけど…何度もとなると不可能でしょう」
文香がそう言った。

普通なら酷い殺人事件だろう。
ただ自殺と見せかけた殺人の可能性だってあった。

〝華の雫〟絡みだと自殺を装う事も可能だからだ。
〝華の雫〟とは、人の精神を催眠のように操る事が出来る薬物。
佐伯君…『黒田会』が開発した恐ろしい薬だ!

「死因は、何度も刺された内臓破裂と出血死よ。
あと気になる点は…遺体の左手。人差し指が切断されて無いわ」

「えっ…?」
人差し指が無くなっている?また、どうして?

「多分犯人が持ち去ったんだと思うけど…その後の事は、これから遺体を解剖しないと分からないわね」

「犯行は、死亡硬直から考えて大体21時以降かしら」

その時刻って…

私達は、佐伯君と一緒に居た頃だ。
えっ?でも、そんな様子は、無かったはず…

この作品のキーワード
ヤクザ  刑事  警察官  切ない  推理  ミステリー  極道  短編小説  裏切り  シリアス 

感想ノートに書き込むためには会員登録及びログインが必要です。