キミの瞳に恋してる ~運命の人は鬼上司!?~


「昼休憩は、ソファとレンジ、テレビとか……この辺のものは使っていいから」


矢崎店長は淡々としているけど……。

ここが寮ってことは、店長は休みの日でもずっと二階にいるってこと?


ふうっと魂が抜けていくような気がした。


なんてこと!異動先が、鬼の住処だったなんて!

これじゃ、朝ちょっとゆっくり来たり、昼休憩余分にとったり、コーヒーブレイクすることもできない!


「なにぼやっとしてるんだ。洗濯終わったなら、行くぞ」


店長はそう言うと、さっさと先に下に降りていってしまった。

私はとぼとぼと、そのあとを追っていった。



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