秋の空は変わりやすい

青く晴れ渡っていた空は灰色の雨空へと変わり

ポツポツと降り始めた霧雨が
髪や肌を湿らせる

雨のヴェールは冷たく優しく
見るべき現実を覆い隠してしまう


「つかの間の錯覚」


だから

やがて雨が上がれば

湿り気を帯びた肌寒い空気と

私にしか見えない

幻想という痕跡しか残らない


なにも残らなくていい


彼への想いは

通り過ぎて行くだけの、雨だから……。









***2009年11月から他サイトで公開していた作品です。
2015年3月29日よりBerry's Cafeにて、移行・改稿を開始しました。

拙い作品ではありますが、楽しんで頂けたら幸せです。***

この作品のキーワード
大人の恋  純文学  切ない  バー  秘密  カクテル  片思い  未練  オフィスラブ  比喩 

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