(完)何でもできる子vs何もできない子
最後の告白






私は、告白して振られた次の日に




颯太くんに呼び出されました。










何なんだろう?




何を言われるんだろう?




検討もつかなかった。






いきなり、





「ごめん、


俺、川崎の気持ちを考えないで」




「え?」




「昨日のことは忘れてくれ。」




忘れる?







そんな都合よく忘れることが


できるわけない。




「…」




何も言えないよ。




どういうこと?




「俺、川北のことが好きだ。



付き合ってほしい」



え?



だって私、振られたんだよ。


昨日。




なのに、一晩寝たら



付き合って?





何がどうなっているのか


さっぱり分からなかった。





「俺、川崎が嫌がらせされてたところ見てて


トイレで震えてたところも見た。





俺のせいで又、こんなふうになるのが


嫌だったんだ。



自分に自身がなかったんだよ。」








私、トイレで水かけられたあと震えてたんだ




気づかなかった。





「いいよ、」




「え?」




「それでもいい。

また、いやがらせされても大丈夫だから

付き合おう。」




「ちゃんと、


俺、川北のこと守るから」




「ありがとう、よろしくお願いします」










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