その週の金曜日、鈴木夫妻の自宅で斎藤先生の歓迎会が行われた。

事務所から徒歩十数分、駅前の再開発エリアからはやや離れたところに、閑静な低層住居専用地域が広がっている。

公園や緑も多いその中に、鈴木先生がご両親から譲り受けた二階建てのお家もあった。


五時半過ぎ、鈴木夫妻は先に帰宅して歓迎会の準備にとりかかり、残りのメンバーは食べ物飲み物や紙皿類などの買い出しに行く。

私たちはときどき打ち上げなどでお邪魔しているが、ホームパーティ初体験の斎藤先生はやや戸惑っている様子。

買ったものをみんなで手分けして運びながら、私は斎藤先生にパーティの流れをお話しした。

六時開始で八時ごろにはいったんお開き。

七歳と二歳のお子さんもいるから明るくにぎやかではあるけれど、事務所のメンバーの中には飲んで騒ぐような人もいないから近所迷惑になることもない、いたって平穏な雰囲気のパーティである。

そして八時には鈴木先生が子供たちをお風呂に入れ、一方他の大人たちは残飯処理をしつつ後片付けをしつつで、鈴木先生が子供たちを寝かしつけたらまた戻ってきて、少しまったり飲んだりして、その後遅くなりすぎないうちに私たちは帰宅の途につく。

そんな感じのいつも決まりきった流れ。

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