「……………ひっく」


手を繋いだ私たちは、すすり泣くその声を聞き逃さなかった。


………声は、理科室から聞こえる。
やっぱり、ここあの言う通り3階にいたんだ。


「真理!」

「っ!明美!!広樹!!」


泣き腫らした真理の顔は真っ青で、よほど怖かったことが窺える。


生徒玄関で会ったときのように抱き合った私と真理は、安堵の声をもらしあった。


「よし、これで揃ったな。
あとはここあだが…」

「何っ!?ここあがどうかしたの!?」

「うおっ!」


軽くパニックを起こしている様子の真理が、広樹に食って掛かる。


広樹が説明すると、真理は更に顔を青くさせた。


「なにそれっ………
早くここあを助けなきゃ…―――」

「―――…うわあぁぁぁああぁあっっ!!!」

「っ!?」


今の声…智哉?


悲鳴と言うより、叫びと言った方が正しいような…裏返った声が響き渡った。


上から…4階からだ。


まさか、何かあったの!?



「な、何!?何っ!?」

「真理、早く!行こう!」

「えっ!?」

「早く!」


真っ先に理科室を飛び出していった広樹の背中を追いかけるようにして、真理の手を取りながら走る。


階段をかけあがり突き当たり左に音楽室がある廊下に出る。




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