図書室でふたり。
先輩を避けました
「おはよう、みう。」
先輩が笑って、何事もなかったかのように
こちらを見て挨拶する。

「おはようございます。」
私は目も合わせず小さな声で挨拶を返した。




私はしばらく先輩とは居たくなかった。
何されるかが怖い。
あの写真がある限り、私は先輩の手の平で
転がされて、言いなりだ。
そんなの嫌。図書委員も行きたくない。

休もうかと悩んでいた。



「みう。」
先輩に休み時間呼ばれた。
「なんですか?」
嫌そうな顔をして答えた。

「今日は図書委員会で重大な話し合いがあるから絶対来るように。だから休むなよ?」

「わかりました。」


私は休めなくなった。
嫌だ。行きたくない。会いたくない。
どうしたらいい??
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