図書室でふたり。
それは先輩なりの優しさでした
「なんで泣くの?」
先輩がきいた。
「怖いの。あの写真が、先輩が。」

私は大泣きだ。




ぎゅっ。






温かい。
先輩が抱きしめてくれていた。



確かあの日も抱きしめられた。
またキスとかされちゃうの??

私は逃げようとした。




「悪かった。」


「…………え?」






「みうのこと、泣かせたいわけじゃない。脅したのはああでもしないと俺とキスすらしないだろ?元カレの事で泣いてたからそいつのこと忘れさせてやろうっておもったんだ。キスとかしたら忘れるかなってさ。泣かせて悪かったな。」



















私、やっとわかった。

先輩は不器用な人なんだ。。

だからあんな空回りしちゃうんだ。





あの行動は不器用な先輩なりの
優しさだったんだ。


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