「上原」

パソコンのディスプレイにのみ向けられていた私の集中力は
その低い声によって、ぷっつりと途切れてしまった。


「おい、上原」

「…はい?」


イスごと後ろを振り返る。


「コーヒーおかわり。」


デスクに頬杖をついたまま。
空になったマグカップを軽く持ち上げて、主任は私を見る。


「……」


『いま立て込んでるんで、ご自分でどうぞ。』


なんて
言う権利も勇気も、当然私には無い。

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オフィスラブ  切ない  純愛  上司  初恋  元彼  高校生 

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