仕事に行く支度を終え、携帯を耳に当てたままリビングへと戻った。

昼下がりのリビングには秋の陽が差し込み、そこにいる者を柔らかく映し出す。



「――美智子を?」


電話の向こうからの問いに、ラグの上で雑誌をめくる彼女へと視線を走らせた。


そうしてるのが好きなのか、いつもソファではなくリビングの床に敷かれたラグの上にいる彼女。

今も腹這いで頬杖をつきながら雑誌を読んでいて。



「ああ、わかった。――連れて行く」


そう返事をして電話を切ると、彼女の傍に行き腰を下ろした。



「――博人がGLANC・グランにお前を「招待」するそうだ」


茶色の髪を撫でながら声を掛け。



「はい…?」

「GLANC・グランは改装が済んで今週末に再オープンさせるんだが、その前に関係者を集めてチェックをする。それにお前もということらしい」


俺を見上げる彼女の頬へと手を伸ばした。



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溺愛  激甘  イケメン  社長 

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