「――ねぇ、美智子って香水とかつけてる?」


大学のカフェで、前に座る真希ちゃんが突然そんなことを言いだした。



「…ううん、つけてないよ」

「えぇ、そうなの?だっていい匂いするよ?」


テーブルの向こうから顔を近付けくんくんと私の匂いを嗅ぐ真希ちゃん。



「ホントにつけてないったら…。私、匂いがきついの苦手なんだもん」


笑いながらその肩に手を当て真希ちゃんを押し戻した。

すると、



「じゃぁ、この匂いは…?」


真希ちゃんが不思議そうな顔をして。



「…え…?」


なので自分の両腕へ交互に鼻をつけて匂いを嗅いでみたけれど、



「別に何も……」


特におかしなこともなくいつもと同じ。

ところが、



「あっ!わかったっ!!」


急に真希ちゃんの顔がパッと赤くなって。



「イケメン社長の匂いじゃない、これ!?」

「へ…?」




この作品のキーワード
溺愛  激甘  イケメン  社長 

感想ノートに書き込むためには会員登録及びログインが必要です。