…――首筋を下りる冷たい唇、背中を滑る長い指………



「!」


甘く痺れるような感覚にハッと目を開けた。



――…え…?


でも、真っ暗な寝室の大きなベッドにいるのは私一人だけ。



「ハァ…」


どうやら今のは夢だったみたいで。



――…まだ帰ってない…。


時計の針は午前0時すぎ。



「……」


喉の渇きを覚え、ベッドを下りて寝室から出ると、

明かりの点いていないリビングのドアを静かに開けた。



「……!?」


足を踏み入れた瞬間、仄暗い中に見えたのは、

雨が上がり月明かりが照らすリビングの窓際に佇む人影。

月の光に煙草を咥えた横顔が美しく輝いていて。



「え…」


思わず私の口から出た小さな声。



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溺愛  激甘  イケメン  社長 

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