藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】
その1 藤くんが今日も冷たい件
朝、いつものように私は下駄箱にてある人を待っている。



「あっ、藤く〜ん!」



目の前にはブレザーの制服を見事に着崩した彼の姿が…!


短髪黒髪。
細身だけどがっちりとした体型。
身長は推定180cm?(今度聞いてみよう)
二重の切れ長の目…


あぁ!数えれば切りが無い。


とにかく、とにかく、今日もカッコイイのだ!



「おはよ!今日も偶然だね!」


「…おはよ。てか偶然って普段起きないことがたまたま起きて言う言葉だよな。
俺、この1、2ヶ月間毎朝下駄箱で会ってる気がするんだけど」


「えっ!じゃあ私たちが出会ったのってもしかして、必然ってやつ?」


「なんでそんなポジティブなんだよ…」



そんなことを言いながら靴箱を開けて上履きに履き替える藤くん。



「あっ、教室まで一緒に行ってもいい?」


「……嫌だ」




ガーンガーン



スタスタ前を歩いていく、藤くん。



「まっ、待ってよ〜!」



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