闇に染まった真実。




…なに自惚れてんだろ。私は。



白牙の元姫だったのに。



王龍の人たちの視線が怖い。拒絶されているみたいで、イラナイって言われてるみたいで。


裕也の言葉と重なって、息苦しい。水の中に落とされたような、そんな感覚がして。


周りの視線が痛いほどに刺さって。気まずい雰囲気を私がつくってしまっているのに、何も出来ないでいた。



その沈黙が怖くて、手が震える。









でも、朔夜さんと朝陽さんが救ってくれたんだ。
< 57 / 284 >

この作品をシェア

pagetop