訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
最終章

雨降って地固まる


翌週から、いつも通りバイトを再開。

何故嘘を吐いたのか、聞きたい気持ちもあったけれど

体を動かしているうちに、何だかどうでも良くなってきていた。


やっぱり私は身体を動かす事が、性に合っている。

頭でいろいろ考えたって、良いことなんて浮かばない。


そんな中かねてから考えていたことを、湊叶さんに相談したのが始まり。

それは、二人にとって忘れることが出来ない大切な日となった

七夕の日――。



「なんで、ダメなんですか?湊叶さんも、この前美味しいって言ってくれたじゃないですか」



バイトの時間が終わり、三人で私のコーヒーでブレイクタイム。

今日は、ブルーマウンテン。少し酸味が強いけれど、香り高くて飲みやすい。

もちろん私のバイト代で買えるだけの代物だから、高級品って訳じゃない。

近くの商店街にある、コーヒー専門店で売っている豆だ。


最近は、いろいろな豆を使ってコーヒーを作るのが日課になっている。

お蔭で苦手だった、コーヒーも飲めるようになってきた。


だからって訳じゃないけれど、私の淹れるコーヒーを沢山の人に飲んでもらいたい。

試験的にでもいいから、この店で出すことが出来ないかなって。

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