訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】

嵐の夜に


「瀬戸?」



戸惑いの声。

顔は見えないけれど、きっと驚いてるんだと思う。



「いや、あの……ここに居てもらえませんか」



意識せずに動いてしまった体。

だから、何にも考えていないわけで――どう説明しよう。



「でも……お前、暗所恐怖症だったりする?」



少し間が空いて、そう聞いてくる湊叶さん。

きっとカミナリが苦手だったから、そう考えたんだと思う。



「いいえ……別に暗いところは、平気なんですけど」



そう。暗いだけなら問題ない。

だけど、今日はダメ。

雨と暗闇。

このセットが、私は何より嫌い。

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