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朝からとんでもない緊張だった。


専務の誕生日から一ヶ月ほど経った五月半ばの休日。

今日はわたしの両親と専務が顔を合わせる。

専務が言った『一緒に住まないか』という言葉。

それから、専務が思ってくれている将来のこと。

色々と話をするのだろう。わたしは落ち着かない気持ちだった。


日にちが決まるまでも、相当どきどきした。

だって恋人と両親が会うんだもの。緊張でいっぱい。

とりあえず、まずは母に電話をして話をした。

「最近どう?」と、母から訊ねられて、恋人がいること、半年以上お付き合いしていること、そしてその人は会社の専務だということを報告した。

母は盛り上がっていた。
わたしがそういう話をするとは思わなかったらしい。

『まあ、優奈が会社の専務と……? うそ、信じられないわ』

「う、うん。でさ、あのさ、」

『どんな人なの? やはり真面目な人?』

「えっと、まあ、そうなんだけど。あのねお母さん」

『なに?』

「その藤浪専務が、今度お父さんとお母さんに挨拶をしたいって言ってて……」

『挨拶……?』

電話の向こうの母は驚いていた。

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