でも甘るばかりは嫌で、仕事を頑張ってみたり家事を頑張ってみたり。

張り切って、体調の悪い時に無理をしたことがあって、静希さんに怒られたことがあった。
でもそこにはちゃんとわたしへの心配があって、自分でも少し気が急っていたなと反省した。

そうやってお互い気持ちを深めていく日々が続いて――

9月17日。わたしの、27歳の誕生日。

「支度はできたか?」

リビングにとことこやってきたわたしに、ソファーに座る相変わらずかっこいい静希さんが視線を向けた。

そして、微笑む。

「似合ってる」

最近買った、持っている中で一番のデート服である花柄のワンピースにカーディガンを着たわたしを、微笑みながら褒めてくれた。

もう。恥ずかしい。

わたしが顔を赤くしていると、静希さんが立ち上がってそばにきて、軽く巻いた髪にさらりと触れた。

「行こうか」

「はい……」

歩きだした静希さんについていく。
今日は誕生日だから、夜は外で食事をしようって言ってくれたの。


和やかでお洒落なレストランでの食事。静希さんが予約をしたときに伝えていたのか、わたしの名前入りでケーキが出てきて、お花に下げられたカードやキャンドルにも所々英語でのお祝いが書かれていた。

「すごい、素敵!」

感動して満面の笑みを浮かべるわたしに、静希さんは穏やかな視線を向けてくれた。

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