Muse〜ただ一人の女神〜

ファッションショー！

とは言え、いつまでもウジウジ悩んでだって仕方ない！

わたし達が通う高校のファッションデザイン科では、夏休み前にファッションショーをやるので、ショー本番2ヶ月前の今日はこれから、ショーの企画やら考えなくてはいけないのです！

ちなみに、高校3年生のわたし達はグループを組んでグループ別に1体の作品を製作します。

「では、さっそく、グループ内のポジション決めようか。」

「では、司会進行はワタクシ中森 昴が務めさせて頂きます！とりあえず、デザイナーは才能溢れまくってる圭人で決定だな。」

「はい次。パタンナー（服の型紙を作る人）は…「はいはーい。わたしやりたい！」

「じゃ、パタンナーは莉奈で。」

「縫製は昴が上手いよね。」

「うぃ。プルミエール（縫製リーダー）オレと。」

「………」

ヒソヒソ…
「ちょっと圭人さん…美織どうする…⁇」
「美織ちゃん、アシスタントにしても良いけど…ねぇ⁇圭人さん…⁇」
「あの子超絶不器用だから…」
ヒソヒソ…

ゔっ。
たしかに、わたしは自他ともに認める不器用さですけれどもっ‼︎
「みんな。お気遣いありがたいけど、丸聞こえだから…」

「大丈夫。美織には、モデルをやってもらうから。」

あぁ、圭人の悩殺スマイル。めっちゃくちゃかっこいい♡


「…って、モデル⁈わたしが⁈…モデル⁈」

「美織焦りすぎだから。とりあえず、落ち着け。笑」

お、お、お、落ち着けわたし！って落ち着けるわけないし‼︎

「あら。圭人さんついにモーションかけるのかしらね。」
「あらやだ。楽しくなりそうね。」

「はい。そこの二人うるさいよ。」

「いや、どっちかってゆーとわたし達より、美織の方がうるさいよw」

「たしかにwww」
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グループ名:
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メンバー
・デザイナー→佐々木 圭人
・パタンナー→高梨 莉奈
・プルミエール→中森 昴
・ソーイングスタッフ→佐々木 圭人
→高梨 莉奈
→吉原 美織
・モデル→吉原 美織
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「よし。記入完了ー。
とりあえず、ポジションはこれで決定だね。」

「あとは、グループ名だなー。」

「グループ名ってか、圭人くんのブランド名をグループ名にしてもよくない⁇」

「お！それ賛成‼︎さすが莉奈！いい事言うね〜」

「まじで？いいの⁇」

なんて会話をみんなが繰り広げていた事はテンパりまくってるわたしは知るよしもなく。
なんと、わたしがファッションショーのモデルになる事になりました。