誰も居ない放課後の教室は、とても静かで温かい空気が漂っている。


 そんな教室の片隅に、わたしを呼び出したのは友人の崇(しゅう)だ。


夕暮れ時の教室はポカポカしていて、眠くなってしまいそうで……。


 少し頭もボケッとしてきそうな暖かさと、必死で戦っているわたしだった。


そんな時、ずっと黙りこくっていた崇が口を開いた。



「なぁ。優花、俺ら付き合ってみない?」


「……は? 何……。言っちゃってるの倉井?」



 瞬きをする事も忘れ、わたしは崇を見つめた。

そんなビックリ顔のわたしが、崇の瞳の中に映っている。



___それは、崇からの突然の告白だった。



 わたしは崇の事を、出逢ってからずっと仲良しグループの仲間としか見てなかったし、思ってなかった。


完全に恋愛相手として、対象外だった崇。


 だけど崇にとって、わたしは恋愛対象だったんだ……。という事を初めて知った。



 目の前に居る崇は、照れている様にも見える。


けれど、不思議だ。

どこか自信ありげな様にも……見えている…。



「俺らずっと仲間だったんだし、俺の性格とかは分かってんだろ?」


「まぁ……ね。(友達大事にする)イイ奴……」


「な? 絶対、後悔させねぇから。優花、お前今は好きな奴、いないだろ?」


「いない……けど……」


「はい、決まりな!」


「え? 今の‘うん’って返事したつもりじゃ……」



 若干。崇に押し切られた状態で、わたしたちは付き合う事になった……。

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