「俺ってなんか克服しなきゃいけないことってあったっけ?」



翌朝のことだった。

浅はかだった頃の俺が、スピードミントン部の部員の間をあちこちと行き来する姿があった。

自分の克服すべきことが分からなかったのだ。


「克服しなきゃならないことってなんだ!」

「相手のミスった球…アウトの球も拾いに行くとこ。なんでん打ち返すって姿勢は良かばってん、リアクションば取らんこつで楽になる試合もあるな」

「そこか!俺が克服しなきゃならない欠点って、冷静に物事を見ないところか!………んん、いや、やっぱなんか違う気がする…」

「聞いときながら否定かい。……どしたん?」

「あ、なあなあツルカァッ」


ハジメの言葉を無視して、男子部員の後から部室で着替えて出てきたツルカに駆け寄る。


「俺って治したほうが良い駄目なとこってある?」

「女の扱いがなってないとことか?」

「ああ、それは言えてる。…でも別に大した欠点でもない気がするからいいわ…。…おーいナンパァッ」


靴紐を結び直しているナンパの前に屈み込む。


「俺が正すべき欠点って何処?」

「俺様達難場家の高貴な苗字を覚えないことと、先輩に敬語が使えないところだな」

「ったく…ナンパじゃ話になんねえわ。あーもう。なーあー…クーローエーー…」

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