中学一年の時はうんざりしていたこの部のテンションにも慣れて、染まって、その終わりがまたもうすぐだと分かってしまった俺は、今日のこの日を忘れまいと、ツルカが肉に伸ばしていた箸を自分の箸で払い、最後の一枚を奪い取り、味わった。


行き同様、帰りも爺ちゃん先生の車で送ってもらって、俺達は寮に帰るとすぐに地下トレーニングルーム反対側の風呂に入った。

風呂から戻ると、部屋の窓枠にいつの間にかてるてる坊主が七体ぶら下がっていて、俺はダンの侵入理由を解き、毛布を被り、電気を消した。

その日、眠った後もまた、俺は皆で焼肉を食べる夢を見た。

後日知ったことだが、その日、誰もの部屋にてるてる坊主がぶら下げられていたそうだ。

暇を持て余したダンが作ったものだと知っているのは、俺だけだった。

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