夏。


梅雨のあの日。

果たしててるてる坊主がその役目を果たしたのかは定かではないが、あの翌日はカラッとした晴天で、その日から梅雨もあけて、今日まで問題なく外での部活が続いた。

てるてる坊主は捨てて良いのかとっておいた方が良いのか分からなくて、てるてる坊主をぶら下げているテープが剥がれて落ちる度に、また新しいテープに張り替えて窓枠に貼り直すようにしている。

人が部屋に置いていった物って、どう扱ったら良いのか、分からないな。

最近は面倒になってきて、その内ガムテープでも買ってこようかと考えている。




その梅雨の日からしばらくが経ち、話は戻って夏。

俺の頭から生えていたツノが成長していた。


「…これは、……また立派になったわねぇ」


朝一番に出会ったクロエが見ても、ツノがでかくなっているのが分かるようだった。

前は髪の中に隠れる程度の小さなものだったのが、今は髪からはみ出て来ている。

俺は何の事情があるのか、孤児院の前で倒れていたあの日から髪が白い。もっと前からかもしれないし、生まれつきのものなのかも知れない。

悪戯をして構ってもらいたい兄妹達から「しらが頭」とからかわれて、言われた初日に本気で引っぱたいたら二度と言わなくなった。

白髪(はくはつ)と言うんだ馬鹿野郎。

この作品のキーワード
学園  恋愛  部活  ファンタジー  日常  高校生 

感想ノートに書き込むためには会員登録及びログインが必要です。