数日後。

クロエはしばらく学校を休んだ。

部活も休んで、マネージャー仕事はダンとツルカがアタフタしつつもこなしていた。

が、その中で、ナンパが「アクエリアスの味が違う」と文句を垂れるので、仕方なく飲料担当をゲンキが受け持つことになり、それからナンパは黙ってアクエリアスを飲むようになった。

スケジュールもダンが一人で組み、「別に一人でも出来るコトですが、チョッピリ寂しいことナノヨ」と口先を尖らせてスケジュール表を部室のホワイトボードに貼り付ける。

部が少しだけ、静かになった気がした。


皆、クロエはどうしたと俺に質問してこなかった。

気を遣ってくれているようだ。その気遣いには痛み入る。

でも、


「っ!」


部内でのダブルス練習試合でシャトルを打ち返し、その俺が打ったシャトルをナンパが返す時。


「そんなヘナチョコで国際大会勝てると思ってんのかオチャッカァ!庶民中等部が練習試合で負けて、俺様高貴高等部が大会で負けて、もう常勝の名は無いようなもんだ!その気楽さに胡座かいてんじゃねぇぞ!国際大会で勝つまで、自分を恥じて、後悔して、責めて、立て直して、……今俺様達がするのは、そう言うことじゃねぇのか、この愚民!」


そう怒鳴って、俺が打ったものより数倍の威力で返してくるシャトルを、ハジメが打ち返すと。

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