笑われたのが癪で、舌を出して怒鳴り散らすが、先輩らは尚更腹を抱えて笑い出す。

最初の方はなにが可笑しいんだよと噛み付いていた俺だが、いつまでも絶えない笑い声に呆れて、最終的には笑い声に誘われて、俺まで笑いながら、久しぶりにクロエも混じった部活を楽しんだ。


クロエが俺に汗拭きタオルを寄越してきたり、ドリンクを渡してくれたり。

そんな、事ある毎に先輩らはからかってきて、親公認どころか、部公認にまでなったような気がした日。



夜中。


あのパウチについてだが、ハジメが言うには"悪化したものを元に戻す"為のものであって、"完治させる"ものでは無い為、連続での仕様は意味が無い挙句、体に良くないそうだ。

確かに、あれだけ汗が出るくらいなんだから、体への負担も大きいもんなんだろう。

流石にあの日の朝練は俺も一瞬クラッと来たからなあ。


俺はその最後のパウチを、財布に入れることにした。

財布にコンドーム入れる、って、ああいうお守りみたいなもんだ。

パウチ入れてても恥ずかしくないから、金が貯まるようなことはないんだがね。


でもま、それでもお守りみたいなもんだ。

これを使う時がもう来ないことを祈りつつ、もし使う時が来たら、俺をまた助けてくれと願いつつ。


俺は財布のジッパーを閉める。


おやすみなさい。

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