「アウン、デート行かんね?」

「え……」


それから二日後。

まだまだ夏真っ盛りのとある日。

部活が終わって皆で風呂にも入って、それぞれ部屋で休憩したりスケジュールの確認をしたりしているであろう時間。

ハジメが俺の部屋に来るや、開口一番に放った言葉である。

ストレッチ(ヨガ)をしていて、軟体生物ばりのポーズで硬直する俺。


「……お、お前と二人ではダメだよ?…勘違いされちゃうでしょ」

「や、そう言うんじゃ無かよ。男同士でデートすんのと違くて、ダブルデートせんねってこつ」

「ダブルデート?」


あれだろ?

二組みのカップルが同時にデートするってそれだろ?


「ハジメ、彼女いたっけ」


引き続きストレッチで前屈をする。


「いや、おらんばってん、代理彼女は確保済みばい」

「誰?」

「ツルカ」


あいつもこういうのによく巻き込まれるなあ。

お察しするぜ。


「ヌシャ、日曜にクロエとデートだろ?混ぜてっ」

「混ぜてって…。どうして、そんな代理でツルカまで巻き込んでダブルデートなんか…」

「その日は部活ごと休みになったけん、朝から晩までダブルデート。楽しそうだけん、参加したくなったと」


部活ごと休みになった。

それだけで状況は察せると言うものだ。

この作品のキーワード
学園  恋愛  部活  ファンタジー  日常  高校生 

感想ノートに書き込むためには会員登録及びログインが必要です。