どうせ、ダンが俺とクロエのデートの情報を聞きつけて、面白そうだからハジメとツルカも交じえて、観察しましょって、そういうことなんだろうな。


「お前も巻き込まれた口(くち)か?ハジメ」

「いや、ノった口」


だろうと思ったよ。


「…………巻き込まれたのはツルカだけか」

「うん。さっきオズマに思い切り牽制された。"ツルカに変に手出すなよ"って。ナハハ」


ナンパもダンの意向には逆らえないんだなあ…。

かくして、日曜日の俺とクロエのデートは、ツルカとハジメの偽カップルも交えてのダブルデートと相成ったのだった。

前回のツルカとのデート(は後から知ったことだが)も監視つきだったようだし、今回も監視つき。

更には、デートが終わってから監視があったことを知るのではなく、デートが始まる前から監視つきの情報を持っている状態でだ。

なんでこうなっちゃうんだろう。




そんな愚痴を心の中だけに留めていると、また二日経って、デート前日になっていた。

明日着ていく服をテーブルに畳んで置き、その隣に財布も置いた。


「明日が何事もなく終わりますように!」


テーブルの前で正座する俺は、財布の中に入っているお守りのパウチに拝んで願掛けをして、その日は眠りについた。

この作品のキーワード
学園  恋愛  部活  ファンタジー  日常  高校生 

感想ノートに書き込むためには会員登録及びログインが必要です。